和カルチャーEnglish
Magazine
2017年4月29日発行(第1号)
A message from David Thayne
約5年前、私は、日本人が英語を学ぶのと同時に、自分たちの文化についても学べれば素晴らしいと考えました。自分自身の文化を英語で説明することに自信を持てるなら、外国人の友人を作ることは簡単になりますし、さらに海外を旅行する際、あるいは海外からの訪問客を受け入れる際にも役立ちます。もしもあなたが、日本の魅力を世界と分かち合いたいなら、そして日本を訪れる外国人がより良い体験をすることに貢献したいと思うなら、Wa-Cultureを今日から始めましょう!
外国人からの質問: 桜の木にサクランボがならないのはなぜでしょうか?
〔答え〕
桜の木には2種類あります。美しい花(桜)のために栽培されるものと、果実(サクランボ)のために栽培されるものです。目をこらしてみると、美しい桜を咲かせている木にも、小さなサクランボがなっていることに気づくはずです。
今や、日本のお花見の習慣は世界中に知れ渡っています。日本人が桜の花に、人間存在のはかなさや、短くも美しい人生を生きる理想を見ていることは海外でも知られています。ただ、お花見に対する外国人のイメージには、少しずれている部分もあるようです。西洋人がお花見と聞くと、木の下で静かに座り、酒をすすりながら、詩を読んだり人生の意義について語り合う少人数の集まりを思い浮かべます。ビールやポータブル・カラオケを持ち込み、バーベキューをしながら、地面に敷いたブルーシートの上で繰り広げられる会社のお花見の現実とは、かなりかけ離れていますね。
和カルチャー・フレーズ
Let's go see the cherry blossoms.
お花見しましょう。
*もともと英語には「花見」に相当する単語はなく、説明的に述べるしかありません。hanamiという単語を知っている外国人は多いですが、日本語や日本のことをあまり知らない人には Let's go have a picnic under the cherry blossoms. と言う方が通じやすいでしょう。
返事がYesの場合
Sounds good.
いいねぇ。
Sure, I’d love to join you.
もちろん、喜んで。
That would be great.
それはいいね。
Count me in!
是非!
返事がNo の場合
I’m afraid I can’t.
悪いけど、行けないんだ。
I’m sorry, I have something to do.
ごめん、今日は用があって。
Not today.
今日はダメなんだ。
I’m going to have to take a rain check.
次の機会にぜひ。
*このrain checkは、もともと野球の試合などが雨で中止になったとき、観客に渡す「雨天順延券」のこと。ここから、何かに誘われたときの断り文句として使われるようになりました。
Can you explain hanami in English?
Cherry-blossom viewing, one of the biggest events of the year for Japanese, dates back to the Nara Period when the noble families enjoyed viewing Japanese apricot blossoms.
花見は、日本人にとって最も大きな年中行事の1つですが、奈良時代に貴族が梅の花を見て楽しんだことが起源とされています。
But during the Heian Period, cherry blossoms became more popular.
ただ平安時代に、桜の方がより一般的になりました。
The oldest record of cherry-blossom viewing is from the year 812, when the Emperor Saga is said to have established the “tradition of flower viewing,” called “Kaen no sechi."
歴史上最も古い花見の記録は812年で、その年に嵯峨天皇が「花宴の節」と呼ばれる「花見の伝統」を確立したといわれています。
According to one theory, in the Edo Period, the Shogun Tokugawa Iemitsu took some cherry trees from Nara and replanted them in the Ueno area of Tokyo, making this a popular place for cherry-blossom viewing with the common people.
一説によると、江戸時代に将軍徳川家光が奈良から東京の上野に桜を移植させたところ、一般市民が桜を見に来られる名所となったともいわれています。
Cherry blossoms reach full bloom from the end of March to the beginning of April. The meteorological agency makes predictions about the “cherry-blossom front."
桜は3月下旬から4月上旬にかけて満開となります。気象庁は「開花前線」の予報を行います。
The trees all bloom in unison and then the petals fall to the ground in about two weeks, making them the symbol of fleeting beauty.
桜の木は一気に開花し、その花びらは約2週間で散ってしまうので、はかない美しさの象徴となっています。
Viewing cherry trees lighted up at night is called “yozakura-kenbutsu.”
夜ライトアップされた桜を楽しむことを「夜桜見物」と言います。
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